血糖値スパイクに注意!知らないうちに太りやすくなる原因とは
2025.09.08
食後すぐに眠くなったり、急にお腹が空いたりすることはありませんか?
それはもしかすると、血糖値スパイクと呼ばれる血糖値の急激な上下が原因かもしれません。
知らず知らずのうちに繰り返すと、太りやすくなるだけでなく、将来の生活習慣病リスクにもつながります。
今回は、血糖値スパイクの仕組みと日常でできる対策についてわかりやすく解説します。
血糖値スパイクとは?
食後に血糖値が一気に上がり、その後すぐに急降下することを「血糖値スパイク」と呼びます。
健康診断で測るのは「空腹時血糖」なので、食後の血糖値の動きは見逃されやすいのが特徴です。
一見元気に見えても、実は血糖値スパイクを繰り返している人は少なくありません。
血糖値スパイクが体に与える影響
血糖値の急上昇・急降下は、次のような症状を引き起こします。
- 食後の強い眠気やだるさ
- 集中力の低下
- 急にお腹がすいてイライラする
さらに長い目で見ると、血管にダメージを与え、動脈硬化や心筋梗塞・脳卒中といった生活習慣病のリスクを高めることもわかっています。
なぜ太りやすくなるの?脂肪とインスリンの関係
血糖値が急に上がると、体はインスリンというホルモンを大量に分泌します。
インスリンには血糖値を下げる働きがある一方で、「余った糖を脂肪として蓄える」作用もあります。
そのため、血糖値スパイクを繰り返すと脂肪がたまりやすくなり、特に内臓脂肪の増加につながってしまうのです。
血糖値スパイクを起こしやすい食事習慣とは?
次のような習慣は血糖値スパイクを招きやすいといわれています。
- 白米やパン、麺類だけの食事
- ジュースや砂糖入りコーヒーなど甘い飲み物
- 早食い、よく噛まずに食べる
- 朝食を抜いて空腹状態でドカ食い
- 夜遅い時間の食事
心当たりがある方は、日常の中で少しずつ改善していきましょう。
血糖値スパイクを防ぐ生活習慣
ちょっとした工夫で血糖値の急上昇を防ぐことができます。
- 野菜から食べる(ベジファースト)
- 主食だけでなくタンパク質をしっかりとる
- よく噛んで、ゆっくり食べる
- 食後に軽く体を動かす(散歩や家事でもOK)
- 間食はナッツやチーズなど低GI食品を選ぶ
「食べてはいけない」ではなく、「食べ方を工夫する」ことが大切です。
医療の視点から
血糖値スパイクは、単なる「食べすぎ」や「甘いもの好き」の問題ではなく、体のホルモンや代謝の働きとも深く関わっています。生活習慣の工夫だけでは改善が難しいケースもあり、そのような場合には医療的なサポートが有効になることがあります。
血糖値スパイクを知ることは、太りにくい体づくりだけでなく、将来の健康を守る第一歩です。
「最近疲れやすい」「食後に眠くなる」と感じる方は、ぜひ食生活を見直しつつ、必要であれば医療機関に相談してみてください。